マラソンやトレイルレースの大会で、ランナーに渡す記念Tシャツ。大会の顔になる品であり、終わったあとも着てもらえる、いちばん長く残るものでもあります。
ただ、担当になった方からすると悩ましい品でもあります。何枚作ればいいのか分からない。 多く作れば余るし、少なければ足りない。そもそも予算が取れるかどうか。
風のTシャツ屋さんがおすすめしているのは、大会が買い取らないやり方です。

ほしい人が買う。作るのは、売れた分だけ
第4回さめうらの郷 湖畔トレイルレースでは、こういう仕組みでお作りしました。
- 大会の募集要項に、Tシャツの1ページを入れてもらう — デザイン・価格・サイズ展開を載せます
- 大会参加の申し込みと同時に、Tシャツも申し込んでもらう — サイズの指定と振り込みまで、一度で済ませます
- 申込データは主催者側に集まる — 集計したものが風のTシャツ屋さんに渡されます
- 申し込まれた分だけ制作して、主催者へ納品
- 大会当日、ランナーに渡される
ポイントは2つめです。大会の申し込みと同じ画面・同じ用紙で、Tシャツの申し込みまで終わらせてしまう。 別に申込窓口を作ると、そこで人が落ちます。
この方式の、どこがいいか
| 大会が買い取る場合 | ほしい人が買う場合 | |
|---|---|---|
| 主催者の予算 | Tシャツ代をまるごと用意する | 要りません |
| 余り | サイズが合わず余ることがある | 出ません |
| 枚数の読み | 当日まで分からない | 申込で確定します |
| サイズの内訳 | 申告と実際がずれる | 本人が選んでいます |
| ランナー | 全員がもらう | ほしい人だけが持つ |
いちばん大きいのは、主催者がTシャツの予算を持たなくていいことです。予算が通らなくても、記念Tシャツは作れます。
そして余りが出ません。 申し込まれた枚数とサイズのとおりに作るので、箱に残って翌年まで倉庫を占めるということがありません。
ランナー側にも理由があります。全員に配ると「もらったけれど着ない人」が必ず出ます。ほしい人が自分で選んで買ったTシャツは、そのあと実際に着てもらえます。
募集要項のページに、何を載せるか
この方式は、募集要項の1ページでほぼ決まります。 ここで伝わらなければ、申し込みは入りません。
- デザインそのもの — 実物に近い状態で。仕上がりが見えないと申し込めません
- 価格(税込)
- サイズ展開と実寸 — 身幅・着丈。「Mくらい」では選べません
- 生地 — ドライなのか綿なのか。走る人は気にします
- 申込の締切 — 大会の申込締切と同じにするのが分かりやすいです
- 受け取り方 — 当日会場で渡す、など
デザインは早めに決める必要があります。募集要項に載せる時点で、完成したデザインが要るからです。ここが普通のTシャツ制作といちばん違うところです。
いつまでに動けばいいか
締切から逆算すると、こうなります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 大会の5〜6か月前 | デザインの相談を始める。募集要項に間に合わせる必要があります |
| 募集要項の入稿 | ここまでにデザイン・価格・サイズ展開を確定 |
| 大会参加の申込期間 | Tシャツの申込・サイズ指定・振込もここで |
| 申込締切 | 枚数とサイズの内訳が確定します |
| 集計・発注 | 主催者から集計データを受け取ります |
| 発注から10〜14営業日 | 制作して納品 |
| 大会当日 | ランナーへ |
普通のTシャツより、早く動きはじめる必要があります。 募集要項に載せるためです。デザインから相談したい場合は、さらに前倒しになります。
一方で、申込締切から納品までは短くて構いません。枚数もサイズも確定しているので、迷う時間がないからです。
価格をどう決めるか
ランナーに提示する価格は、申し込みが入る前に決めなければなりません。 ここが少しむずかしいところです。
費用の内訳を見ていただくと、理由が分かります。ドライTシャツ(白)に胸1か所・1色で刷る場合です。
| 枚数 | 合計(税込) | 1枚あたり(税込) |
|---|---|---|
| 50枚 | 96,200円 | 1,924円 |
| 100枚 | 179,200円 | 1,792円 |
| 200枚 | 345,200円 | 1,726円 |
| 300枚 | 511,200円 | 1,704円 |
※ドライTシャツ本体1,000円・白ボディで計算した参考価格です。デザイン制作費は含みません。実際のお見積もりは仕様によって異なります。
50枚と300枚で220円の幅があります。これは製版代13,200円が、売れた枚数で割られるからです。50枚なら1枚264円の負担、300枚なら44円。
何枚売れるかは、申込が締め切られるまで分かりません。だから少なめに見積もった枚数で価格を決めておくのが安全です。多く出れば、その分は余裕になります。
費用は「枚数」より「色数と箇所」で動きます
もうひとつ、価格を決めるときに効くのがこれです。
上の表のとおり、枚数を増やしても1枚あたりはあまり変わりません。 大きく動くのは印刷の仕様のほうです。同じ300枚で比べます。
| 印刷の仕様 | 合計(税込) | 1枚あたり(税込) |
|---|---|---|
| 胸1か所・1色 | 511,200円 | 1,704円 |
| 前後2か所・各1色 | 722,400円 | 2,408円 |
| 胸1色+背中2色 | 933,600円 | 3,112円 |
背中を足すと、1枚あたり700円変わります。 そのままランナーに提示する価格に乗ります。
「背中にも入れたい」と「2,000円を超えたくない」は、たいてい両立しません。どちらを取るかを先に決めてください。
なおボディの色を変えても、版が同じなら製版代は増えません。 部門別に色を分ける、スタッフだけ別色にする、といった使い方ができます。
印刷方法の選び方は 「シルクスクリーン印刷は何枚からお得になる?」 で詳しくご説明しています。
「第◯回」を入れるかどうか
大会名に回数や年を入れると、その年のものだという記念になります。予約販売の方式では、ここが効きます。「今年しか買えない」ことが、申し込む理由になるからです。
ただし翌年は版を作り直すことになります(製版代13,200円/1版)。回数の部分だけ変えるのでも、版は新しく必要です。
毎年同じデザインで通すなら製版代はかかりませんが、そのかわり「去年買ったからいい」となります。記念性を取るか、費用を取るか。この方式では記念性を取るほうが、結果として多く出ます。
もちろん、大会が買い取る形でもお作りします
参加者全員に配りたい、予算がすでに確保されている、という大会もあります。その場合は普通にまとめてお作りします。
その場合は予備を見込んでください。 当日エントリー・スタッフやボランティア・サイズ交換・記録用。申告どおりの枚数では、まず足りません。
高知から、全国へお届けします
風のTシャツ屋さんは、高知県土佐町にあるオリジナルウェア制作のお店です。シルクスクリーン印刷では、地域の障害者支援施設と協力し、職人たちが一枚ずつ手で刷っています。
さめうらの郷 湖畔トレイルレースでは、土佐町教育委員会の協力のもと、プリントだけでなく、ここまでご説明した仕組みそのものの設計を担当しました。
「予算が取れないから記念Tシャツはあきらめていた」という大会こそ、ご相談ください。送料は全国無料です。
まずはおおよその金額を確認してみてください
枚数・印刷する場所・色数を選んでいくだけで、その場で概算が出ます。価格を決めるときの土台になります。
お電話 0887-72-9260(9:00〜19:00/土日祝・年末年始を除く)/メール info@llckaze.com(24時間受付)
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